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リフォーム情報

会員企業リフォームコラムリレー

コラム担当:㈱四方継

ウッドショックと地元産木材利活用の新たな取り組み

目次

  1. ウッドショック
  2. ひょうご木づかい王国学校とは
  3. 国産木材を使う意図
  4. 国産材を使う意味と意義
  5. 家は土地(地域)に根差すもの

ウッドショック

私たちNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会では同じ地域で様々な活動をされている団体との提携、協業を進めています。
その一つに兵庫県の地元産の杉やヒノキの木材の利活用を啓蒙、推進する団体、ひょうご木づかい王国学校の運営委員会があります。
現在、建築業界は北米や中国の住宅需要に押し出される形で、外国産木材の輸入が滞っており、ウッドショックと言われるくらい厳しい材料不足に陥っています。世界有数の森林資源を持っている日本はこれまでその豊かな資源の活用を乱さず、放置したまま安価な外国産材を使い続けてきており、今回のコロナをきっかけにそのツケが回ってきた形です。木材がなければ家は建たない、建築事業者には非常に深刻な問題で、これまで国産材に目もくれなかった大手分譲住宅ビルダーが国産材流通の新たな団体を立ち上げるなど木材市場界隈では急激に動きが活発になっています。

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ひょうご木づかい王国学校とは

ひょうご木づかい王国学校はもともと、兵庫県の林務課がハーバーランドに地域材に親しんでもらう啓蒙活動を行う場として施設を作ったのがきっかけで誕生しました。
その後、人はたくさん集まれども、収益の上がらない事業と言うことで、財政難に陥り、私たち民間の工務店に運営を委託される形でオファーがあり、地元の木材利用と、林業の活性化を目指して山と街をつなぎ、循環型経済を実現しようとの高い志を持った事業者の方に集まってもらい、地元の木を使った家づくりを計画しているエンドユーザー向けのアテンドの窓口としてこれまで運営を続けています。私たちNPOも発足当初から賛助会員として参加して来ました。ハーバーランドの店舗は施設側との賃貸契約の絡み(というか揉め事)でなくなってしまいましたが、この度、丹波に木育の施設を作られた事業者さんがひょうご木づかい王国の名前を引き継いで使いたいと申し出てくれて、同じ志のもと一緒に活動をすることになりました。

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国産木材を使う意図

折しも、私が建築部門を監修してお手伝いしている古民家再生事業も同じ丹波と言うこともあり、6月には両方の施設をコラボさせてのイベントを行うことになりました。もちろん、その古民家で使った杉のフローリングも地元産の材料を使っています。
コロナによるパンデミックと、海外の旺盛な住宅需要の影響で国内で流通している木材が不足して、急に国産材への注目が高まっている昨今ではありますが、ただ単に国産の杉やヒノキが流通し、消費されればそれで良いと言うわけではありません。しっかりと付加価値が山に還元され、次の森を育てるような仕組みにならなければ、太平洋戦争後の爆発的な住宅需要の時と同じように、日本中がはげ山だらけになってしまいます。国産材の活用は、安い外国産木材の代替品と言う考え方ではなくて、循環型社会への移行を意図に持って行うべきだと思うのです。

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国産材を使う意味と意義

マーケティングの大家であるコトラー博士が「すべてのコストはユーザが負担する」との有名な言葉を遺されています。実際のところ、家を建てるユーザは出来上がったら隠れてしまう構造材がどこで育ったものかなど全く興味がないでしょうし、構造的な強度だけ担保されておれば、安いに越した事は無いと思われるのが実際のところだと思います。しかし、これまで特産の材木が大して使われなかった理由は、外国産材に比べて費用が高かったと言うのが主な原因です。もし、今まで通りのコスト最優先の考え方での家づくりが続くとすると、山主も木こりも製材所もギリギリまでのコストカットを繰り返し、山から材木を切り出して単なる消費に回してしまうことになりかねません。そうならないためには山にきっちりと収益を還元する意図を持った事業者が、丁寧にエンドユーザーに説明し、適正な価格での販売を実現するしかありません。

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家は土地(地域)に根差すもの

私たちNPOひょうご安心リフォーム推進委員会も協賛しているひょうご木づかい王国学校では、そんな高い志を持った地域で経済が循環するような丁寧なものづくりをする事業者さんをエンドユーザーに紹介するとともに、ユーザにも地域が良くなる意図を持った家づくりの大切さを伝える活動を続けてきました。
このたび、丹波に新しくひょうご木づかい王国の名前を冠して地元の杉やヒノキの良さを体感してもらえる施設がこのタイミングでオープンすることになったのをとても嬉しく思います。
コロナでグランドオープンは7月に持ち越されたとのことですが、以下にリンクを貼っておきますので、興味のある方はぜひ足を運んでみていただければと思います。
ちなみに、ひょうご木づかい王国学校の住宅相談カウンター業務は神戸市西区の株式会社四方継の3階にあるTUGIスタジオでも行っています。
多可町産ヒノキのフローリングと天井にも同じヒノキの羽目板を貼っており、超低温で丁寧に乾燥、加工している製品を体感いただける施設になっています。家は土地に根ざすもの、その土地、地域が良くなればそこでの暮らしは当然良くなります。これから住宅の取得を計画される方に、少しでもそんな想いを持って、地域の材を使う家づくりを少し考えてもらえれば嬉しく思います。

◆FOREST DOORしぐら:https://forestdoor.co.jp

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