コラム担当:(株)ゆめや(盛)
【建替え、リフォームを予定している消費者の方に】
アスベスト(石綿)問題
*リフォーム工事現場【事前調査結果の報告義務化】 2022年4月1日施行
・床面積合計80㎡以上の解体工事
・契約金額100万円(税込み)以上のリフォームをする建物の全てが対象
*アスベスト(石綿)が怖い!!
2005年6月29日毎日新聞が尼崎市の大手機械メーカーの旧神崎工場の周辺住民にアスベスト(石綿)疾患が発生していると報道したことを契機として、社会的なアスベスト健康被害の問題が急浮上してきた。
この工場では、1954年から1995年にかけて、アスベストを用いた水道管や建材を製造していたが多くの従業員がアスベスト(石綿)疾患で亡くなっていた。
*アスベストって何!!
アスベスト(石綿)は、鉱物の一種で天然に産出する発がん性物質です。
熱に強く、摩擦に強く切れにくい、酸やアルカリにも強いなど、丈夫で変化しにくいという特性を持っています。
数多くのメリットを有していることから、多岐にわたって利活用されてきた。建築資材では、耐火被覆、吸音、断熱用の吹付材として使用された。
*なぜ怖い!
石綿は、丈夫で変化しにくいため、 吸い込んで肺の中に入ると組織に刺さり15~4 0 年の潜伏期間を経て、肺がん、悪性中皮腫などの悪性疾患をはじめとした健康被害を引き起こすことも知られており、現在日本では使用が禁止されています。
アスベストはその性質上非常に軽く、環境中に飛散しやすい物質です。多くの建築物で使用されていた過去があり、特に長期間アスベストに暴露(ばくろ)されると、よりいっそう肺・胸膜にアスベストが沈着する危険性が高まります。
*2022年4月1日より事前調査対象(調査報告義務化)
・全ての建築物が対象となる(2006年9月1日以降に着工した建築物を除く)
・事前調査では、必ず現地調査を行うこと。
・解体、改修を行う全ての建材が対象であり、内装、下地の内側、外観から確認できない部分も調査が必要である。
・必要な場合、使用している建築資材をサンプル採取して分析する必要があります。
・解体部位の使用建築資材の1サンプルごとに20,000円~30,000円必要であり、分析作業に1~2週間必要です。
*事前調査結果の報告手続き(申請)費用
・事前調査には、建築経験が豊富な人材が行う(2023年10月以降は石綿含有建材調査者)による事前調査が義務化されます)
・報告手続き(申請)費用として10,000円/件(参考)程度が必要となります。
*アスベスト(石綿)の解体、処分費用について
・調査結果においてアスベスト(石綿)の含有が認められると解体時にアスベストの飛散、浮遊が起きない処置を行うことになります。
・アスベスト飛散防止対策費、解体、アスベスト撤去、処分費用が必要になります。
・解体、処分費等の金額は、解体規模、部位など条件が異なるため、個別の積算が必要となります。
詳しくは、NPO法人 ひょうご安心リフォーム推進委員会の会員までご連絡して頂きますと丁寧に説明させていただきます(*^^*)