コラム担当:(株)兵庫ガスセンター (阿原)
こんにちは。兵庫ガスセンターの阿原です。
今回は住宅に関する『音』についてのお話をします。
エアコンをつけているときは気にならなかったのに、エアコンを切った途端、時計の秒針が気になって眠れなくなった・・。日常でそんな経験はありませんか?
この現象は『マスキング』といって、ある音が別の音によって妨害されて聞き取れなくなることです。一般的に高い音の方が低い音よりマスキングされやすいという特徴があります。エアコンの事例もその一つと言えます。
別の例でいえば、高層ビルのエレベーターではBGMがよく流れているの、というのも思い当たりませんか?これもマスキングという性質を利用したもの。高層ビルのエレベーターは速度が速く風切り音が非常に大きいのでそれをBGMによって目立たなくしているといった具合ですね。
音というのも奥深いものなんですね
さて、そんな『音』についてですが、住宅での音の問題は実は大変デリケート。
許容範囲を超える大きな音は騒音問題に発展します。
目の前の道路から発せられる車の騒音、反対に我が家から発する夜中のTV音、趣味のピアノ音など複雑な2面性も持ち合わせています。
そんな中、以前、自分が相談を受けたのが『赤ちゃんの泣き声』
育児中のお母さんが、『赤ちゃんの泣き声が』近隣の方に聞こえているのでは?と心配されているケースは住宅密集地や閑静な住宅街では実はとても多いようです。
ここで参考数値ですが、身近な音のレベルを数字で表してみましょう。
・静かな図書館=約40db。
・日常の人の会話=約50db~60db
・騒々しい事務所の中=約70db
・赤ちゃんの泣き声はなんと 90~110dbという実験結果も!
自然なこととはいえ、お母さんが気になるのも当然ですね。
そんな悩みを簡易的に解決するなら、絶対におすすめしたいのが『内窓』
内窓といえば、断熱、結露防止対策に、と思われる方が多いと思いますが、音漏れに対してもビックリするくらいの効果。反対に室内に響く、道路のトラック騒音にお悩みの方にも効果的。
比較的簡易的に、驚くほど効果の高いリフォームなのでぜひ皆さん試してみてください。